造園というお仕事
10月いっぱいでまる3年働いてくれた若い衆が一人辞めていきました。
最初のうちは社会人としての言動や行動、人へのコミュニケーションの取り方に難があり、技術を教える以前に大人の社会人として社会に溶け込めるような教育が必要でした。
まるまる3年経過して変わった面、変わらない面があるため、その変わらない面が頑固に頭脳にこびりついているため、これからきっとまだまだ苦労していくとは思いますが、ウチで働いている間に結婚した奥さんや周りの人に支えてもらって頑張って生きていってほしいものです。
それにしてもこの庭師、植木屋さん、造園というお仕事、将来どうなっていってしまうのか。。。
今はどこの業界でも人手不足な状況です。
入ってきて勤めてくれる若者たちは重宝され、もはや『修行』という日本の職人さんたちがいた世界は何処へやらという感じです。
今後、造園の技術の部分では間違いなく昔の一人前の職人レベルではなくなっていく事でしょう。
日本という国では四季もあるため、植物1つとっても表情は千差万別。独自の伝統技術として伝承されてきたものだと思っています。
その反面、新しい事や物もたくさんあってそれに対応していかねばならないのも事実。
いつだか話したコンピュータに任せるようなお仕事も増えてきますからね。
ただこう、きっちりやる、とか、じっくり向き合う、とかいう機会がこのスピード社会になってしまった日本、特に東京ではかなり希薄になっていて、なんとなくカタチになっていればOKみたいな、そんな状況がそこかしこに見られます。
作業に対しての費用もそこまでかけられないというのもそうだし、出来るだけちゃっちゃとやって終わらせてしまおうという向きもあるため、どうしてもそれに対応せざるを得ないわけです。
時間をかけて向き合うことができないと、必然的にかけたい技術がそこでうやむやになるため、技術力は一向に上がりませんね。残念ながら。。。
どこかにそんな状況ではなく、しっかりきっちりやれるような現場がある会社や親方の元で仕事をできている若者がもしまだいるならば、きっと僕らくらいの年齢になった時には一気に頭角を表すのではないかと思っています。
僕でさえ竹の垣根のようなお仕事をする機会は、僕の先輩方に比べたら圧倒的に少ないと思いますよ。
皆さんプラスチックの竹垣が腐らないから大好きですからねw
竹の目を見てノコギリを入れるとか、縦横の寸法を尺寸で、しかもバッチリ決まって見える黄金比のようなものがあるとか、どれだけの同業者が知っているのだろう。
庭石に顔があって石やそれに添える植物と話をしながら置いていく(据えていく)ことをしている人がどのくらいいるのだろう。
死ぬまでに本当の一人前になれるかわからないから、1日1日何かしら吸収していこうと思ってお仕事に向き合っている人がどのくらいいるのだろう。
せめて自分は自分だけでもそんな気持ちでこのお仕事に向き合っていきたいなあと偉そうに思う今日この頃でした笑
ちょっと体力も必要だし、夏も暑ければ冬も寒い中のお仕事ですが、いいお仕事だと思っています。働いてみたいと思う方はぜひお問い合わせくださいね。
えん Four Landscapeー代表 沼尾 和哉
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