修行時代②
初めの頃に書きましたが、これといってものすごい熱意があってこの業界に入ったわけではありませんでした。
どちらかと言えば非常に安易な、雨の日休めるとかそんな感じでした。
ただ、初めて勤めた会社、出勤初日が雨だったのですが、内勤とかあるのかな?そう思いながら出勤したら、誰が使っていたかわからない、ちょっと良いめのゴアテックスでしたがカッパとゴム製の地下足袋を渡され、さあ現場に行って来いと(笑)
へっ、休みじゃないんだー!
軽い気持ちで始めたつもりだったので衝撃的でした。
でもやるからには本気モードでやらないと気のすまないタチなので、それからはどんなに帰りが遅くなろうとも、夜中にトラック走らせて兵庫県の芦屋への出張も、親方の無茶ぶりも理不尽も、
修行修行!
と思ってグッとこらえ、日々何かを盗んで家に帰っていたつもりです。
その初めの親方ではないのですが、のちに出会う師匠には
なんでもせんかい
と教わってきました。
何でもやれ、
という意味と
何でも千回やってようやく並レベル、
という、かけた意味合いが含まれています。
その師匠も、統合失調症になってしまい、今はどこで何しているかわかりません。勉強心を忘れない繊細な人でした。技術的な面も庭師としての考え方もだいぶ今の僕に影響を与えています。
100人いれば100通りの修行の仕方があるでしょう。
ただ僕は僕のやってきた修行を信じて、これからも進んでいきます。
このお仕事、極めました!なんてきっと死ぬまで、いや死んでも言えないと思うくらい奥が深いです。
「一生見習い」
の精神で臨んでいると、20年経過した現在でもたくさんのことを発見できるものてすね。
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