修行時代⑨

一人親方でやっていたの先輩のもとでのお仕事は今までの所とは真反対のやり方でしたが、街場の植木屋さん生活にも慣れてきて、どのような庭師になりたいか、だいたいビジョンが固まってきた頃、その1人親方の所を飛び出してしまいます。

年齢的には僕より5歳上の人。

でもキャリアはその親方は当初ですでに20年ほど、今の僕と同じくらいの年数を重ねてきていましたが、我慢することができずに何も言わずに去ってしまいます。

その親方の悪い口癖

オレは学がないからなー。。。

僕は確かに大学には行きましたが、学歴で人を判断する世界がイヤでこの実力勝負の世界に入ったつもりでした。

独立するためにも、同じ歳の人、同じ年数やってきた人には絶対に負けない、と。

親方はずっと1人でやってきて、初めて人を(自分)を雇い、疲弊していたのかもしれません。

ウチにも1人従業員がいますが、人を1人雇うだけなのに、いろいろと結構大変です。

雇った人がきちんと生活ができるようにしなくてはいけないてすからね。

お仕事の内容や日々の段取りで、親方の弱い所ズルい所が少しずつ見えてきてしまいました。技術の面でも、僕の師匠から教わったことと違っている事もあり、問いただす事も出来なかった。

今考えると自分にも足りないところは山ほどあったと思うし、雇ってみてわかることもかなりたくさんあります。雇わなければ気づかなかったこと。

ただその時は、もう無言で立ち去るしか僕にはできなかった。

その一件もあって、いつかどこかでその親方と再会する機会があった時に、自分でも恥ずかしい思いをしないためにも、日々精進することがその親方への敬意かなと思っています。

こんな感じの半纏着てたのたけど、、、どこかに行ってしまいました(-_-;)